こんにちは!サラリーマンのマリモコです
今回は私が受験した令和2年の設計製図試験の課題で、エスキスの実践をしてみましょう
あくまで独学の私のやり方となりますのでご参考までにどうぞ
建設技術教育普及センター
令和2年二級建築士「設計製図試験」問題
令和2年の試験問題は上記試験元からご確認下さい
エスキスの手順
課題文の読み取り
※画像はイメージです
上記のような課題文を見ながら、大事そうなところをチェックします
資格学校は何色かマーカーを使うらしいのですが、独学の私は何色も色分けする意味がわからないので、黄色一色でいってます
これは何色で塗る、こっちは何色で塗る…などを考える時間も惜しいと個人的には思っています
黄色マーカーで、忘れてはいけない気を付けることをチェックします
それに沿ってエスキスします
※課題文チェックはまた別記事で書きたいと思います
エスキスが終わったら、エスキス内容と課題文に相違がないか赤ペンで中間チェックします
その後製図が終わったら、ピンクマーカーで、図面と課題文に相違がないか、しっっかりとチェックします
最終的に課題文はピンクに染まってしまうわけですね
要求室の描き出し
課題をチェックしたら、必要な室を必要な大きさで描き出します
課題用紙はA2になっていて、左半分に上記イメージの課題文、右半分はエスキススペースになっています
このエスキススペースを使います
このように必要な室を必要な大きさで描き出しました
要求室と外構スペースも全部描き出します
エスキスは1/200の縮尺ですると広く使えて良いのでお勧めです
この室と外構をパズルのように敷地にはめていくだけです
間取りを決める
描き出した要求室を元に、1階と2階にはめていきます
はめる枠は、設計条件の面積の中間値÷2をして、1階と2階にそれぞれ当てます
上が配置兼1階平面、下が2階平面です
令和2年の本番のエスキスそのまま載せていますので、混乱を極めたお見苦しいものですみません…
要求室が全部はまったら、面積が設計条件をオーバーしていないか確認します
柱の位置と窓の幅も描き込んでおきます
可能ならここで矩計図に描く切断位置も検討しておくことを強く勧めます
(私は本番で検討し忘れて狼狽した結果、すごいところを切断してしまいました)
エスキスで1階2階のプランが出来上がったら、一度課題文と相違がないかチェックしましょう
室や外構の漏れを防ぎましょう
床伏兼小屋伏の検討をする
エスキスが出来上がったところで一式図の作図に入る人も多いと思いますが、時間に余裕があれば、床伏兼小屋伏の検討と立面の下書きもしておくと万全です
私は伏図が苦手なので、必ず検討をしました
ここで梁のスパンが大きくなり過ぎて、不可能サイズになっていることがままあるのです
その時は1階に柱を増やしたり、1階に壁を増やしたり、それでも対応できない時は、折角作ったプランを修正します(´;ω;`)
苦しみの伏図エスキスはこちら
基本は120×120の木材で作る柱や梁ですが、補強と言って部分的に梁のサイズアップが必ず必要になります
それを検討しておかないと清書中に間違えるのですよ…この下書きで既に間違いがあって心苦しいです…伏図の理解への苦しみは別記事で詳しくやりたいと思います
立面図の検討をする
令和2年本番では時間が足りず、立面の下書きはしませんでしたが、私の中での最善を尽くせた場合のエスキス用紙を載せておきます
また汚いエスキスでお目汚し失礼します
立面で窓の位置や屋根形状を間違わないようざっくり描いておければベストです
ここまでしても、まだ終わりじゃありません!
計画の要点等を考える
これこれ、計画の要点等の文章の下書きもしましょう
お題が3点出ますので、それに沿った内容の文章をプランに合った内容で作ります
例えば…令和2年ですと、
①シェアハウス部分の各要求室の配置計画に当たって、入居者同士の交流や入居者のプライバシーの配慮について、工夫した点
②LDK(B)の配置及び室内計画について、工夫した点
③外構計画について、工夫した点
この3問のお題が出ました
③外構計画について工夫した点
緑化スペースを南側に横に広くとることで、夏の南側の日射しを遮り室内を快適に保てるように工夫した
と本番で書きましたが、ちゃんと居室の南側に緑化スペースを取ってあります(アプローチがあって少し離れてますが…)
こういう計画にした、理由はこうだから、と書いてあれば特に問題はないところかと思います
ここまで作ってエスキス終了です
エスキス時間の目標
私の当日の目標時間は遅くても90分でした
実際95分で作図を始めています
60分でエスキスができると、製図に4時間もかけられてとても良いのですが、なかなかそううまくは行きませんでした
エスキスまとめ
1.課題文読み取り
2.要求室の描き出し
3.1階と2階の間取り検討
4.伏図の検討
5.立面図検討
6.計画の要点等の文章作成
私が独学でたどり着いた、結構念入りのエスキスです
受験仲間にやり方を聞いたら、伏図の検討なんてしない!柱や窓も作図しながら考える!て方がいて、どびっくりした記憶があります
私がそんな描き方したら、窓のない室とか作ってしまいそうです
私のエスキス法は、エスキスで検討事項は全て終わらせて、製図に入ったら一切頭を使わず、手が止まらず描き続けられるように行き着いたやり方になります
どなたかの参考になりましたら幸いです
あとでエスキスのチェック法だけ記事を書きますね
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