【設計製図5-1】独学で設計製図を実践してみよう課題文チェック編

二級建築士:設計製図

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二級建築士令和2年試験
設計製図試験
シェアハウスを併設した高齢者夫婦の住まい(木造2階建て)

こんにちは!サラリーマンのマリモコです
設計製図の課題文の読み取りについてのチェック内容を書いていたら、膨大な量になりましたので別記事にしました
【設計製図5】独学で設計製図を実践してみようエスキス編と併せて読んでいただけたら幸いです
この辺の考え方が非常に肝になると思いますので、ついてきてくれると嬉しいです
引き続き、令和2年試験の課題文を例に説明をします

『シェアハウスを併設した高齢者夫婦の住まい』という設計課題自体は試験前6月頃に公表されます

私のチェック項目と、どう設計するかのメモを羅列していきます
チェック項目
 それについてどう対応するか
 これは絶対しちゃだめ or これは絶対する
  ・・・なんとなくこんな形式で書きました

課題文イメージ画像

設計条件

設計条件は非常に重要です
ここを守らないと最悪一発不合格もありえます

設計条件イメージ画像

計画留意点

入居者の個室を3つ計画

高齢者夫婦とシェアハウスの入居者とが交流できるLDK(B)を計画

シェアハウスの配置計画で入居者同士の交流やプライバシーに配慮
 交流することとプライパシーに配慮することどちらも考える

LDK(B)は高齢者夫婦の住宅部分から屋内で行き来できる
 高齢者夫婦住宅部分から、直接LDK(B)に行く扉を付ける

LDK(B)に直接行き来できる屋外テラスを設ける
 LDK(B)⇔屋外テラスを絶対に守る
 LDK(B)に掃き出し窓を付けて屋外テラスに行くようにする

敷地

交差点付近の車線部分に自動車の駐車スペースとその出入り口を計画しない
 絶対に守る

建蔽率の限度は60%
 計算すると建築面積152.4㎡になるので、それ以上にならないよう注意する

構造、階数、建築物の高さ等

建築物の高さ10m以下、軒の高さ7m以下
 絶対超えない

耐力壁を必要な量バランスよく配置
 適宜配置で大丈夫だが絶対描き忘れない

延べ面積等

延床面積170㎡以上、250㎡以下
 中間値の210㎡くらいから検討をする
 上限値は絶対超えない
 もし超えてしまい修正がきかない所まで進んでしまったら、
 面積表の記載を計算間違えした体で上限値内の数値にする

人員構成等

住む人数と部屋数さえ間違わなければ、特になし

要求室等

要求室等イメージ画像

高齢者夫婦の住宅部分

1F玄関(A) 下足入れ
 普通の玄関(1坪程度)に下駄箱付ければOK

LDK(A) 1室にまとめる/テーブル・椅子4席
 LDKの面積指定がないので常識内で10畳(16.56㎡)以上あれば良い
 LDK1室の中にテーブル1台・椅子4脚置く

夫婦寝室 洋室/ベッド2台/ウォークインクローゼット3.3㎡
 ベッド2台の寝室なら8畳(13.24㎡)ほどあれば良い

浴室(A)
 何も指定がないので、ユニットバスの標準サイズ1坪(1,820×1,820)見ればよい

洗面脱衣室
 指定がなければ洗面台と洗濯機が置ければよいので1坪(1,820×1,820)見る

便所(A) 心々1,820×1,820以上
 寸法が指定されているので上記サイズで見れば良い1坪
 個人的には芯々じゃなかろうかとモヤる…

納戸(A) 心々1,820×1,820以上
 同じく上記サイズ以上で見る

シェアハウス部分

…省略(室面積の考え方は基本全て同じ)

要求室の注意点

(注1)面積・広さの指定がない場合、床面積は適宜とする
 その通り、常識の範囲内で適当に見てよし

(注2)住宅部分の各要求室の出入り口は全て引戸又は引違い戸とする
 住宅部分とは高齢者夫婦の住宅部分のこと
 住宅部分は引戸か引違い戸にする、シェアハウス部分はドアを使って大丈夫

(注3)階段は蹴上げの寸法を180mm以下、踏面の寸法を225mm以上とする
 階段の段数間違えないようちゃんと計算すること
 階高3000mmで蹴上げ180mm以下ならば、3000÷180=16.6666 切り上げて17段必要になる
 階段は最低17段で描く

屋外施設

屋外施設等イメージ画像

屋外テラス LDK(B)と直接行き来/椅子6席以上設ける
 LDK(B)から掃き出し窓で出れるようにする
 椅子は6席描く

緑化スペース 敷地の南側の道路に面して合計15㎡以上計画する
 そのまま敷地の南面道路沿いに15㎡おけば良い

屋外スロープ 敷地内の通路の計画において高低差が生じる場合は、スロープを設ける
 スロープの下端と上端には奥行1,500mm以上の平場を設ける
 上端の平場は玄関ポーチと兼用してもよい
 スロープの勾配指定がないので1/12で描く
 玄関ポーチ(上端兼用)を1,820×1,820で描く
 スロープ下端も1,820×1,820で描く

 910グリッドで描いた方が面倒がない為1,500以上で問題がない場合は1,820で考えます

駐車スペース 住宅部分用として1台分設ける(幅500mm以上とする)
 住宅玄関付近に幅3,640×奥行5,460で描く

駐輪スペース シェアハウス用として3台分を設ける
 シェアハウス玄関付近に500×1,800くらいのサイズで3台描く

門・塀・植栽等
 道路境界の出入り口には門、カーゲートを描く
 隣地境界線沿いに塀を描く
 植栽はとりあえず木1本描く
 植栽は製図終了後に時間が余ったらどんどん描き込む

要求図書

要求図書イメージ画像

1階平面図兼配置図(1/100)2階平面図(1/100)

通し柱を○で囲み、耐力壁には△印を付ける
 通し柱と耐力壁を私が忘れがちだったので真っ先にチェックしてる

矩計図の切断位置及び方向
 これも私が忘れがちなのでチェック

玄関(A)及び玄関(B)の土間部分の地盤面からの高さ
 玄関から室内への段差は180mm以内にしないとだめ
 地盤面+0、室内が+500なら、玄関は+320~+350程度で良い

次のものを記入する と記載があるものは全部図面に描く

2階床伏図兼1階小屋伏図(1/100)

基本的に市販テキストの描き方を覚えれば毎回描くものは同じなので、製図後の漏れチェック程度に使う

立面図(1/100)

南側立面図とする
 南側を描く
 伏図と同じく、毎回描くものは同じ

矩計図(1/20)

切断位置は、1階及び2階の外壁を含む部分とし、1階又は2階の少なくともどちらかに開口部を含む
 下屋を切断してはいけない
 1階か2階どちらかに窓がある位置を切断する


外壁の仕上げについては、乾式工法によるものとする
 湿式:外壁タイル仕上げ など
 乾式:窯業系サイディング貼り・金属サイディング貼り など
 外壁材は絶対に間違わないこと
 今回は乾式工法なので、外壁は窯業系サイディング貼り、軒天材は化粧ケイカル板にする
 他の記載については、伏図立面と同じく、毎回描くものは同じ

面積表

 設計条件の面積内に納まる数値を書く

計画の要点等

 図面と要点の記載内容が食い違わないように書くだけ

まとめ

課題文の重要事項を書き連ねたら、長すぎてどこが重要かよくわからなくなってしまったようです…
ひとことで言うと、全部超重要です


課題文の言うことは全部聞くこと、逆らって違う設計にしないこと
描けと言われたものは全部描き込むこと
外壁乾式って書いてあるのに湿式で図面を描いてしまったら、落ちてしまう可能性があるということです
1Fに配置しなさいって書いてある要求室を2Fに持ってきちゃ絶対ダメ
そういうことです

・・・あれ?言われた通りに設計して製図すれば良いだけ?そんなに難しくないじゃん!と思いました?
その通りです
違反していけないことは課題文に記載してあります
課題文に忠実に設計(エスキス)していけば全く問題ありません

頑張ってください!

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