【設計製図16】総合資格の通信添削を余すことなく伝えたい

二級建築士:設計製図

※アフィリエイト広告を利用しています

令和3年二級建築士、設計製図試験を受験された方はお疲れ様でした
傾斜地って木造では見たこともないのですが、RC造だとそういったことにも対応しないといけないんですね…大変
私、RC造製図の知識は一切ありませんので、今年の試験には触れず…今回は、昨年私が受けた、通信添削の感想をぶっちゃけたいと思います

二級建築士の設計製図講座

資格学校の設計製図対策講座は色々な形態があります

通学するタイプの講座

日建学院と総合資格ならほぼ全国にありますね

毎週決まった日に資格学校に通い、講座を受け、実際に製図練習をやります
講師の先生がいて、いつでも疑問質問を聞いてもらって、すかさず回答をもらえる環境は素晴らしいですね!
そして、もちろん他にも生徒がいるので、切磋琢磨し合えるやる気が出る環境です

聞くところによると、なかなかえげつない量の宿題が出るらしく、自分の時間をほぼ製図に捧げられる人じゃないと、製図講座をしっかり自分のものにするのは難しそうだなと思いました

費用は500,000円前後
TACや建築士会が近くにあればもっと安いかと思います
田舎にはありません

web受講するタイプの講座

毎週受講内容の講座動画が配信され、それを自宅で観ながら製図練習をします

実際に図面の添削をしてもらう場合は、通信添削になりますね
図面を学校に郵送して、赤ペンチェックされたものが後日返送されるスタイルですね

…これ通信添削のみと何か違うだろうか、と思いましたので検討するのを途中で辞めました
webじゃ、わからないことをすぐ講師の先生に質問できないじゃないですか、製図は自分でできるようになる自信があったので、講義ビデオ代がもったいないなと思いました

費用は150,000円前後と、通学に比べてかなり安くなります

通信添削

自宅で描いた図面を郵送して、赤ペンチェックしてもらうタイプですね

50,000円前後です

総合資格の通信添削

総合資格の通信添削の費用

1課題の添削で税込10,000円
3課題の添削で税込24,000円
5課題の添削で税込40,000円
(2020年当時の価格です)

私が選んだものはこちらの5課題添削です
通学やweb講座よりは大分お安いことと、さすがに誰からも図面を見てもらう機会がないのは不安でしたので決めました

総合資格の通信添削ってどんな感じ?

総合資格のオンラインショップで通信添削の申し込みをします
後日総合資格の受講生カードが届きます

市販テキストに添付されている、通信添削用の課題を自宅で必死に解きます
うす〜い解答用の製図用紙も入っています、が、折り目が激しくついてて描きにくかったので、建築士.comや総合資格オンラインショップで別に購入した厚手の製図用紙を使いました

課題の解答図面ができたら、角2あたりの封筒に四つ折りにして郵送します
図面に受講生カードにあるID番号を忘れずに書いておきます

あとは赤ペンチェックが返送されてくるのを待つのみです!

課題ごとに解説の動画もありましたが、模範解答の図面を見れば意図はわかるので、動画はあまり見ませんでした
(動画はわかりきってることしか言わないので、つまらなくて時間の無駄と感じました…)

採点図面の返却は、1週間から2週間かかることもあります、とありましたが、遅くて1週間かかっていたと思います
一度だけ、名字が似た別の方の図面が返却されてきたことがあって、慌てて返送したら、後日粗品が届きました☆
何千人分の独学者の通信添削をしているのでしょうから…管理も大変ですね

5課題全て、同じ講師の方が採点してくれました
同じ方だと安心しました
最初は、あれもダメこれもダメと叱咤ばかりだった赤コメントが、だんだん、よく描けていますと称賛の言葉に変わって行ったのが嬉しかったです

5課題目の採点返却が試験前に家に届くように逆算して、最後の郵送をしましょう

総合資格の通信添削のメリット

まず、ただただ自宅で独学するより、製図の強制的な〆切が5回発生するので、その強制力が良かったです
まだ描けるようになってないけど、もう提出しないと間に合わない!
ヽ(;▽;)ノってなります
最初の1課題目は7月末に半泣きでやっと描き上げました
きっと10時間くらいかけて描いたと思います
1課題目が終わったらもうすぐ2課題目!3課題目!4!5!と提出し続けていると8月が終わります

毎回同じ講師の方から、しっかり赤ペンチェックをしてもらうので、独学の正解のわからない不安が減ります

疑問点や質問事項を、提出図面の脇に書いておくと、お返事くれるらしいです
(ケンチク主婦さんが実践されてました)
私はそういう疑問質問が全く出てこなかったので、書きませんでしたが

総合資格の通信添削のデメリット

他社の通信添削講座より、返却期間がかかると思います
他社は使わなかったから推測なのですが、少なくとも最端製図さんよりかなり時間がかかると思います
その辺を考慮して郵送する必要があります

採点が曖昧
もしかしたら総合資格全体に言えることかもしれません
ランク判定という、講師が描き込む欄があったのですが、空欄だったことが度々…判定する価値もないのか?通信添削は適当なのか?と落ち込みました
ちなみに、日建学院や最端製図はしっかり採点表があり、合計何点、と採点してくれます

総合資格の通信添削の実際

採点内容がどんな感じかぶっちゃけます!

課題1

2020年8月1日郵送
エスキスを全く勉強も練習もしていない時期だったので、必死になんとか間取りを作りました
エスキスでの時間の溶け具合がすごかったです…やっと1階決まった…3時間経ってる!?って感じでした

採点は、まず、エスキスがなってないことを切々と説いてくれてました
基本的に敷地の北側に建物、南側にテラスや庭を配置するのが常識
外構が雑なので、もっと描き込みをすること
建物内は北が水回り、南を居室にする…

ハハ…エスキスの勉強全くしないで描いたから、クソミソって感じです

伏図と矩計図の整合性がとれていない指摘
伏図で柱をトレースしきれてない指摘
立面図の屋根の棟の高さが高すぎる指摘
すごく図面をよく見てもらえました

次はこれを全部盛り込んで描けばばっちりじゃん!と思いました

ランク判定:なし

課題2

2020年8月13日郵送
お盆までは製図練習のみ!と決めていたので、この課題もエスキスは前回の指摘事項だけを頼りに描きました

採点は、設計条件の通りにエスキスができてない指摘が多かったです
失格になる可能性があるところを、しっかり指摘されました

平面図・立面図・矩計図の整合性の指摘
伏図に梁が足りない指摘…
やはりしっかり図面を見てもらえてました

そして、一番の指摘は、太線と細線の区別がついていない、太線はこのくらい太く描きなさいと実線が描き込まれていてわかりやすかったです

前回より致命的な失敗が減って少し安心しつつ…

ランク判定:Ⅲ

課題3

2020年8月17日郵送
ここまでエスキスの勉強なしでしたが、今までの課題で間取りの取り方はなんとなく覚えられ、しっかり作れるようになりました

エスキスは良いとコメント入りで褒めてもらえました!
平面は細かい収納の記載ミスの指摘
ソファのサイズ感がおかしい指摘
立面の水切描き忘れの指摘
矩計の野縁・根太ピッチがおかしい指摘
計画の要点等の記載が適当なため、それに関する指摘
そして、線が細く薄いので、0.7のBを使って太線をもっと太く濃く!という指摘
文字が汚い指摘…

文字が汚いで涙目、私字が下手で汚いので、直しようがないのです
基本的なことができるようになってきたので、技術的な指導に入った感じがしました

各図面に何分要したか書き込んだので、所要時間についても、平面は80分くらいが良い、矩計は35分を目指そう、エスキスは90分くらいかけても良い、と細かく見てくれました

ランク判定:なし

課題4

2020年8月22日郵送
課題が難しくかったのか、300分を42分もオーバーして描き上げていました

平面の外構の描き込みをもっと細かくするよう指摘
エスキスは大きなミスもなく作図精度も高いとお褒めの言葉
梁のサイズ記載ミスの指摘
計画の要点等で記載内容が陳腐すぎて指摘

エスキス110分、作図190分を目標にしましょうとありました
エスキス時間長過ぎない?

ランク判定:なし

課題5

2020年8月28日郵送
最後の本気で図面を書きました
エスキスの基本を覚えて、計画の要点等で書くべき文章例を覚えまくって臨みました

以下指摘事項です
1F平面:外構の描き込みを増やしたい
2F平面:和室の床の間の位置の改善
伏図:コメントなし
矩計:字が雑!寸法文字大きすぎ
立面:綺麗に描けていて良い

線の濃さが良い
時間を気にしすぎて文字が雑、文字も大切なので丁寧に

ランク判定:Ⅱ-A

総合資格の通信添削の感想

色々と丁寧に指摘してもらいました
それを次の図面に生かそうと、自分が徐々に成長して行けたので、とても良かったです

ただ、腑に落ちないのが…どうしても腑に落ちないのが、ランク判定をほとんどしてもらえなかったことです
タイムオーバーした図面にはランク判定をしなかったということなんでしょうかね…タイムオーバーしてない図面もランク判定されていなかったんですがね…ランク判定する価値もない図面でしたかね…

そもそもランクの説明がなかったので、ⅡだのⅢだの書かれても、それが良いのか悪いのかわからなかったのが問題でした
まず総合資格は、返信時にランクの説明を添付するべきと思います
そしてランクいくつが合格ラインだと、はっきり教えてくれないとわかりません

おかげさまで、ほぼ最後まで私の実力は通用するのか?うんこなのか?合格できるのか?が全然わからないままだったので、本番終わってからも悶々とすることになりました

総合資格に通学している知り合いがいたので、のちほどランクを聞いてみましたが、上から、ⅠA、ⅠB、ⅡA、ⅡB、ⅢA、ⅢB、となるそうです
一応、ⅠAとⅠBが合格ラインらしいのですが
その人は、前年本試験の復元図をⅠBと判定されて落ちたので、ⅠAと判定されないと受からない気がする…と言っていました
通学生もランク判定がよく分からないのか…とちょっと驚きました

私は最後まで受かる図面は描けなかった!ということですね!?
でも受かったけど!?と、最後までランク判定は謎でした

試験元の採点基準はブラックボックスだというのは重々承知です
絶対に受からないだろうⅡAという採点を最後にもらって、それで合格している人間がいるのは、資格学校の採点基準もうちょっとしっかりしても良いのではないか?と思ってしまった次第です

総合資格の通信添削はするべき?

初年度受験で、独学で、他に何も受ける予定がない場合は、この通信添削を受けるのは大いにアリです
やるなら絶対5課題を推します!
添削の通りに図面を改善していけば描けるようになります
過年度受験でも、昨年と違う構造の場合は受けても良いと思います

過年度受験で、昨年なんで不合格だったかわからない…と悩んでいる方にはあまりおすすめしません

感想で書きましたが、ランク判定が曖昧で合格ラインがわからないのです
それで合格している私がいるので問題はないかもしれませんが、自分の力量が最後までわからず、試験後も心労が厳しかった為、もっと明確に採点してくれる通信添削を求めました

他社の通信添削を検討している場合は、そちらを推します

別投稿で、採点についての具体的な話をしたいと思います

コメント

タイトルとURLをコピーしました