2022年年末
もうつみたてNISAやめようかな…とぼやく同僚
12月に年初最安値を付けたS&P500指数を見てがっくりしている
同僚は2022年からつみたてNISAを始めたばかり
今は仕込み時だから、そのうち上がるものだから
こちらがいくら言っても、含み損がある状態が嫌で嫌で仕方ないとのこと
証券口座を見るな気絶しろ、と言ってもしょっちゅう見てる…
気持ちはわかる…投資を始めたばかりの頃、寝ても覚めても証券口座と米国市場を覗いていた過去の自分と重なる
残念だが、リスク許容度が思ったより低かったのかな?と考える
2023年2月
つみたてNISAを増額したい!と息を巻く同僚
あれ?やめたいんじゃなかった?
だって含み益が出てる とのこと
確かに1月の上昇のおかげで、2023年は右肩上がりになっている
???
含み損が出たら売って、含み益が出たら買う、だと?
しばらく考えたが、そう、彼は投資初心者なのだ
投資を始めた2022年は下落相場で、買っても買っても含み損の状態を1年程度続けて、心は疲弊していたのだ
投資を始めてみたものの、ずっと含み損のまま
投資全然儲からないじゃん!と考え、もう投資をやめてしまおうと思い至ってしまっても仕方がない
(たった1年で答えを出さないで欲しいとは思う)
そりゃ、上がったり下がったり、長期で見たら世界経済は右肩上がりになるということは、頭ではわかっていたはずだ
(投資本を沢山読んでいたので、わかっていないと悲しい)
しかし、実際に下がってばかりの相場を1年間体験してみたら、思ったより自分の心が辛かった
きっとそういうことだったのだ
2023年に入り、好調な1月を終え、含み益がある状態を初めて体験した、投資に自信が持てたのだ
彼に必要だったのは、含み益という成功体験だったのだ
つみたてNISAはすでに満額なので、増額したい気持ちは来年まで取っておいてもらうことにした
めでたしめでたし、としたいところだが懸念点がある
彼は今後…
下落相場が来る度にNISAをやめると言い出さないだろうか
有言実行うっかり売ってしまわないか、非常に心配である
ややもすると積み立て設定を解除してしまって、下落相場で売り、上昇相場で買い、という短期売買を繰り返してしまわないだろうか
本人の性格は面倒くさがりで、一度設定したものを変更したり解除したりすることを嫌う
投資信託もクレジット決済のみで購入しており、証券口座に現金を入金したりはしていない
それもあって、さすがに解約には踏み切らないだろうと踏んでいるのだが…
今年来年でインフレ退治が完了し、リセッションが来たならそれも通り過ぎ、気が付いたら含み益クッションができていた状態に早くなると良い
その頃には彼の気持ちも落ち着き、証券口座をちょくちょく覗くことにも飽き、気絶した状態で資産形成ができているだろう
何のためにNISAを始めたのか思い出してほしい
将来が不安だから、資産形成をしたかったはずだ
将来なんてまだまだ先だ、今から慌てていても仕方がない
今後独身のままでも結婚をするにしても、資産を築いておいて悪いことなんかひとつもない
新NISAの1800万円という枠を全て埋めた時、君の未来は明るいはずだ
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