【設計製図10】木造の2階床伏図兼1階小屋伏図を理解しよう

二級建築士:設計製図

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木造の2階床伏図兼1階小屋伏図についてです
名前が長い!以下、伏図と言います

この子は木造図面の肝だと思います
理解できないと合格できないと思います

総合資格、日建学院、この辺のテキストを使って勉強している方が多いと思いますが、総合資格と日建で伏図のやり方が全然違います
少なくとも、素人の私にはまったく違うと感じました
ですので、描き方を覚えるまでは、とりあえずひとつのテキストだけで覚えてましょう
いろいろ見ると混乱のもとです

※私が総合資格と日建学院のテキストで勉強したため、その他のテキストの伏図方式は特に検討していません

木造の伏図を描けるようになる

手順を紙に書き壁に貼る

画像4

他の図面と同じく手順を壁に貼り、何度も同じ図面を描いて速度アップを図りましょう

作図タイムの向上

ここまでで既に平面図の練習が終わっていれば、伏図の作図スピードはかなり速くなっているはずです
伏図だけの作図特訓をしなくても、30分もあれば描けるようになっていると思います
基本的には平面図の柱と壁の位置をトレースして、梁の補強をするだけの図面ですからね
平面が描ければ描けます

実際私は特に伏図の特訓はしていません
気が付いたら目標の30分以内に描けるようになっていました

ただ、伏図の構造を理解できていないと、梁の補強という行為がよくわからず、悩み時間をかけてしまいます
そこの理解を深めましょう

伏図の描き方に悩む

市販の総合資格と日建学院のテキストを見比べると、描き方が全然違っていて戸惑いました
で、描きやすそうな総合資格を見ながら練習を始めたわけです

描くのは容易いんです、2階の壁と柱描いたら1階の壁と柱描けば良いんです
その後どうするかです
梁と梁の間隔が空きすぎているところには梁を増やし、全長が長い梁は梁せいを大きくします
下階に柱がなく、2階の柱をささえている梁や、他の梁を受けている梁も梁せいを大きくする必要があります(梁せい=梁の高さ)
この梁せいを大きくすることを補強と呼びます

総合資格と日建学院ではこの補強のやり方がちょっと違っていて、日建のやり方を習っている人が、総合資格の伏図を見ると、補強不足で大丈夫か?となります
実際、Twitterで自分の図面画像をアップしたら指摘されたことがあって、総合資格はここ補強しないけど、補強した方が良い、と複数の方に指摘を受けて、補強を入れるようになりました

正直補強って何?状態だったのですが、皆さん色々と教えてくださって、大変ありがたかったです

赤ちゃんに教えてくれるみたいに優しくて、とても感動しました…
ばるさんには感謝しかありません…

こちらのサイトが各書籍の伏図の比較をしていて参考にしました

簡略法による梁せいの決定方法 : 設計技法(木造2階建専用住宅)8/4(水)第2課題を公開しました。第1課題は総2階でまとめることができる基本的な課題でしたが、第2課題は1階>2階の計画jyukyo-sougouseisaku2014.blog.jp

総合資格と日建学院は、どちらも試験元の梁補強の計算式とは一致していないようです

総合資格と日建学院の伏図の補強の違い

総合資格式で描いた伏図

画像1

マークした箇所の梁1,820間には、梁の上に2階の柱が乗っていますが、特に補強してありません
つまりこのマークした梁は、特に補強がないので120×120サイズです

日建学院式を混ぜて描いた伏図

画像2

同じくスパン1,820間で梁の上に2階の柱が乗っています
この2階柱の真下階に柱がある場合は補強不要ですが、下階に柱がないので、2階の柱を支えるために梁を120×150にサイズアップさせています
他の梁に荷重がかかる場合は総合資格もそれなりに補強してありましたが、この1,820間に2階柱だけが乗ってる時だけは補強なしでした

総合資格の伏図に日建の補強を混ぜることにした

総合資格の伏図の描き方だけでは、試験の採点官に梁の補強不足だと思われてしまうのでは…?という疑問が出てしまいました
まあ総合資格の伏図の描き方が本当に試験元の採点で減点されるのかは不明です…が、補強しといた方が心境的にもベター、となりますよね

正直試験1週間前で、伏図の描き方を変えることに抵抗があったのですが、総合資格のテキスト通りにやっていて、もし減点の可能性があったら困ると、途中で日建学院方式を取り入れました
そして私の伏図はカオスに、私の頭の中もカオスになりました
もっと早く変えれば良かったと思いました

しない補強よりする補強!全く補強がなくて、コイツ伏図のことわかってないな?よりは、この梁のサイズアップの計算間違ったかな?くらいに試験官に思われた方がまし、かな?という結論です

伏図の迷路を攻略してから試験に臨もう

どの方式で行くにしても、梁のサイズアップのやり方を頭によく入れて、間違いなく再現できるようにしてから臨みましょう…!私みたいにどっちつかずハイブリッドで当日困るのは良くありません!独学の悪い例です

迷いが生じること自体が煩わしいとお思いの場合は、自分がこれと決めたテキスト、資格学校のやり方を信じ切って真っ直ぐに描きましょう
それが本来の一番良い方法です

この記事では総合資格の伏図が悪いように聞こえるかもしれませんが、総合資格の伏図を描いて合格している人もたくさんいますからね!

独学で一番困った伏図の悩みでした
資格学校に通うことで、自分の図面の指針となる先生がいるというのは大きいなあと感じました

おまけ

(総合資格に通っていて、木造で1度不合格になった知り合いがいたので、伏図の減点があったのではないかと思ってしまった次第です)
(総合資格に通って不合格になる人もいるし、日建学院に通って不合格になる人もいるので、総合資格の伏図の減点なんて本当はわかりません)
(独学で先生のいない私は、色々と悩み疑いまくった結果、総合資格の伏図は基本的に梁の補強が不足してして、減点されがちなのではという結論に至ってしまいました)
(前年不合格になった知り合いは、次の年私と同じ試験でちゃんと合格しましたよ!)

おまけ2

見ました?試験の一週間前に、「梁の補強って何ですか?」って聞いてるヤツがいるんですよ…
ホラーでしょうか?怖すぎます
もしかして合格したの奇跡だったのかなぁ…

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