楽しかった思い出、思い出したくない恥ずかしい思い出、悲しい思い出、色々な過去の出来事を時々振り返りながら、人は今を生きている
知人に、思い出の中に生きている人がいる
小学校の頃が人生で一番楽しかった、といつも言っている
中学や高校で部活に明け暮れていたことを何度も話してくれるので、では当時のように充実するべくサークルに入らないか、と誘うも断られる
子どもの頃はたくさんゲームをしたと色々なゲーム話をしてくれるので、リメイクされたり新しく出たゲームを教えるのだが、新たにゲームを始める気は全くないようだ
お茶をしても、彼女の思い出や経験があまり更新されない為、毎回聞き古した思い出話ばかりを聞くことになってしまう
彼女は私と同じアラフォー、転職経験はなく新卒で入社した職場に今も勤めている
生え抜きで働き続けられるということは、とても良いことだと思う
そして、子どもの頃からずっと変わらず、両親ときょうだいと共に実家に住み続けている
彼女自身も彼女の家族も、誰が欠けることもなく、そして増えることもなく、変わらず過ごしているようだ
生活環境が変わらないことは、彼女の時が止まっているように感じる一因なのだろうか
子どもの頃の素敵な思い出を大切にして生きることはとても素晴らしいことだと思う
新しいものを拒否する彼女を見ると、少し、新しい思い出はもういらないのかな?と考えてしまうこともある
しかし、彼女は結婚したいと言うのだ
時が止まったように生きているだけでは、結婚したいと思える人に出会えないのではないだろうかと心配になる
新しいサークルに入るだとか、ちゃんと婚活をするだとか、何か環境変えたらと助言をしても、特に響くことはない、動くことはない
そして彼女は言うのだ、毎日暇だと
暇だから、必要もないのにサービス残業をしたりすると
家に帰っても何もないし、することもないからと
だから私は前述の通り、サークルやら、婚活やら、新しいゲームやら、いつものレールからはみ出して踏み出して欲しいことを伝えるのだ
彼女と私の会話はいつも平行線、交わることはない
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